遅い原因を調べて、2つほどビルドを速くするポイントを発見した。
- 実はGradleデーモンが使われていない問題
- 実はlibrary projectはReleaseとDebugの両方がビルドされている問題
前者は、Android Studio 0.6.0で直ったようです。
実はGradleデーモンが使われていない問題
.gradle/gradle.propertiesに
org.gradle.daemon=true
と書いておけばGradleデーモンが使われるので立ち上がりが速くなる、というのはあちこちに書いてあるが、実はGradleデーモンが使われていない可能性がある。その理由は2つ。
- IntelliJはGradleデーモンがいない場合にはGradleデーモンを起動するが、アイドルタイムアウトが60秒(固定値)。そのため、次にビルドするときにはGradleデーモンが既に死んでいる。
- 手動でGradleデーモンを立ち上げたとしても、IntelliJが起動しようとするGradleとあまりに引数が違うと、新たに別のGradleデーモンが(timeout60秒で)起動する。
0 1000 10170 1 20 0 2124512 1254752 futex_ Sl pts/3 11:15 /usr/lib/jvm/java-6-oracle/bin/java -XX:MaxPermSize=256m -XX:+HeapDumpOnOutOfMemoryError -Xmx1024m -Dfile.encoding=UTF-8 -cp /home/sakurai/.gradle/wrapper/dists/gradle-1.11-all/7qd8qq8te5j4f5q9aaei3gh3lj/gradle-1.11/lib/gradle-launcher-1.11.jar org.gradle.launcher.daemon.bootstrap.GradleDaemon 1.11 /home/sakurai/.gradle/daemon 10800000 7e2c5ad5-a731-455d-a37b-699b5c251ea6 -XX:MaxPermSize=256m -XX:+HeapDumpOnOutOfMemoryError -Xmx1024m -Dfile.encoding=UTF-8
IntelliJでのビルド直後にps all wwで、timeoutの値をチェックしてみると良い。数値が60000の場合には、60秒で死ぬデーモンが使われている。タイムアウトが長いデーモンを使うには、手動でGradleを立ち上げるしか無い。また、Gradleの引数が一致していない場合には、IntelliJのSettings->Gradle->Gradle VM Optionsの値を、手動で起動したGradleと合わせておく必要がある。私の場合には、以下を設定してある。
-XX:MaxPermSize=256m -XX:+HeapDumpOnOutOfMemoryError -Xmx1024m
実はlibrary projectはReleaseとDebugの両方がビルドされている問題
Build VariantsをDebugにしていると、library projectはReleaseとDebugの両方がビルドされている(library以外は関係ない)。
現状、Debugビルドをしていても、必ずReleaseビルドのlibraryが使われてしまうというバグがある。
Gradle plugin does not propagate debug/release to dependencies
このバグの副作用として、アプリをDebugビルドした場合に、library projectはReleaseとDebugの両方がビルドされてしまうようだ。
Gradleの出力例: (DebugもReleaseもビルドされている)
:ActionBarSherlock:preReleaseBuild
:ActionBarSherlock:checkReleaseManifest
...
:ActionBarSherlock:preBuild
:ActionBarSherlock:preDebugBuild
どうせReleaseビルドしか使われないのだから、最初からlibraryはReleaseビルドしかしないようにしてしまえばよい。
IntelliJのウィンドウの左下のBuild Variantをクリックし、libraryプロジェクトのBuild Variantは全てReleaseに変えておく。
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