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2007-02-20

ソースコードレビューで発見されたバグの数でエンジニアを評価してはいけない

ソースコードを書く時、スキルの低い人ほどバグが入ったコードを書きやすい。

しかし、ソースコードレビューで発見されたバグの数を元に、ヤバそうなモジュール(やエンジニア)を知ろうなどと、エンジニアのスキルを評価しようとするのは、止めた方が良い。

なぜなら、
  • バグの多さは、エンジニアのスキルだけに依存するわけではない
  • バグを隠そうとし、適切なレビューが行われなくなる可能性がある

■バグの多さとエンジニアのスキル
一般的には、バグが多い→エンジニアのスキルが低い、と見られがちだが、レビュー時にバグの発見数が多い原因は他にも考えられる。
  • エンジニアのスキルが本当に低い。
  • そのモジュールはもともと複雑度が高く、バグになりやすい。
  • プレゼンがうまいので、バグが見つかりやすい。(「このへんがあやしいので、重点的に見てください」など)
  • レビュアーのスキルが高い。

このように様々な原因があり、バグが多く発見される事とエンジニアのスキルは関係しない事がある。

■適切なレビューが行われなくなる可能性
ソースを書いたエンジニアとしては、「スキルが低い」と見られるのを避けるため、バグが発見されないような行動をとってしまう可能性がある(それが無意識だったとしても)。

具体的には、以下のような弊害が考えられる。
  • バグがありそうな所なのに、説明せずにさらっと流してしまう
  • レビューをしてもらう時に、バグ発見が不得意な人をレビュアーに選んでしまう

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